ジャッキー・ペーパーになんかならない - Webサービス開発忘備録【No. 19】
前回の記事
前回の記事で、この記事の内容の導入に当たるようなことを書いた。
要するに僕が作ったサービスのこれからの方針、大げさに言えばこれからの自分の活動に関して悩んでいる。
今回これに関して答えを出しておきたくて記事を書こうと思った。
結論
僕はこのサービスの開発をやめる。
選択肢はいくらでもあった。大学をやめてもいいし、もう一年休学してアフリカに戻って来ても良いし、ウガンダ人の友人に運用を任せてもいい。
それでも、僕はやめることにした。
カラを破る、そのタイミング
どこかで振り切れた人生を送るなら、その生涯のどこかでカラを破らないといけない。
スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも大学をやめ、イーロン・マスクは、大学院をたったの3日でやめた。
元Google Japan社長の辻野さんは、貢献し尽くしたあげくに、Sonyを退社した。
どこかで、振り切ってる。
自分もどこかで振り切りたいと思う。そう思うだけで、心に秘めたまま一生を”幸せに”生きていくのなんてごめんだ。
「だが、今か?」
その問いかけに、僕はYESとは到底答えれそうもない。自分の技術にも、このアイディアにも、人間としての力にも自信がない。
だが、いつまで経ったってそれらは成熟するわけではなく、未完成なままであり、いつまで経っても「だが、今か?」と問いかけ続けるような人生を送ってしまう可能性はいくらでもある。
それでも、そんなリスクを負ってでも、僕はやめたいと思った。
もっとやりたいことはある。それが出来なくなるのは、今やってることが消えてしまうことよりも、もっと怖い。
失敗
このプロジェクトは紛れもなく、失敗と言えると思う。
なぜならこのプロジェクトは誰にも貢献していないから。それがこれを作る意味で、目的だった。
もちろんこのプロジェクトを通して学んだことは多いが、それでも、この事実への認識は自分の中で明確に持っておかないとならない。
これから
まだ少しだけだが時間が残っている。元々開発と運用に充てようと思っていたのは、15日まで。
僕はこの期間を使って最後に、iOSのアプリケーションを完成させて、Tシャツを作りたいと思う。
これをある意味での、けじめにしたいと思った。
iOSアプリへの気持ち
今更iOSアプリを完成させたって、使うことはないわけだし、意味はないのかもしれない。
でも最後にこれだけはなぜか完成させたいと思った。
ただの自分のこだわりというか執着なのかもしれない。汚い部分にスポットを当てれば、iOSアプリを完成させた、というその事実が欲しいのかもしれない。
ただ単純に残りの期間にできることを考えたときに、僕はこれをやりたいと思った。
Tシャツ
もともとPRも兼ねてTシャツをデザインしようと考えていた。
それを最後に果たす。
それは元々の目的には全く役に立たない。
それでも、これがある限り僕はこのプロジェクトを忘れないと思う。それで、思い出すたんびに苦い気持ちがこみ上げてくるんだと思う。
それが、目的。
この決断に対して、未来の自分が裏切らないように。
ジャッキー・ペーパーになんかならないように。